Map of the Soul 花様年華 the notes 和訳2

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ソクジン

 


30 may year22


与えられたヒントは一つだけだった。「魂の地図」それが何であるか。その為に何をすべきか、推測すら出来ない見知らぬフレーズ。それでも、その時僕はとにかくスタート地点が必要だった。「魂の地図」はそれを叶えてくれると期待していた、だけど違った。数えきれないループを繰り返し「魂の地図」について調べても何も手に入れることは出来なかった。

 

振り返ってみればこの全てを始めた時からそうだった様に思う。あらゆる失敗と過ちを正し、みんなを救えるだろうか。この質問に対して首を縦に振った時、僕はこれからどんな経験をするのか少しも分かっていなかった。

 

埃に覆われた本たちを後にして中古書店を出て階段を上がり路地を出ると桜が咲いていた。ふと、ここに来たことがあったような気がして振り返ると地下にある書店の入り口は真っ暗で看板さえよく見えなかった。いや、他の店と混同したのか、「魂の地図」についてのヒントを見つける為に多くの中古書店や図書館を巡りインターネットに書いてある資料やキーワードをくまなく探したのは言うまでもない。おそらくその時にこの書店にも立ち寄ったのか、それともただ似たような書店だったのか。路地の入り口にある車へ向かいエンジンをかけハンドルに手をかけたがもう何処へ行くのか分からなくなっていた。